こんにちは〜、恭泉です(^^)
菅家
このたびは ぬさもとりあへず 手向山
もみぢの錦 神のまにまに
「もみじのえだでお許しを!」と神にささげた歌です。
菅原道真(菅家)は、すぐれた学者でした。
宇多天皇はこの道真を大変信頼していました。
ある年、宇多上皇(天皇の位をゆずって上皇に)は、
道真をはじめ、百人の供をしたがえ、奈良方面へ十二日間の大旅行に
お出かけになりました。
あるとうげ道(手向山)にささしかって・・・・
道真(菅家)はこの歌をよみました。
このたびの旅行ではいそがしくて、
神様にお供えするぬさの用意もできませんでしたが・・・
そのかわり、この手向山の美しいもみじをお供えしますので、
どうか神様のみ心のままに、お受け取りください。
*道真は天満宮に学問の神様として祭られています^^
三条右大臣
名にしおはば あふ坂山の さねかづら
人に知られで くるよしもがな
三条右大臣(藤原定方)の
「なんとしても会いたい」と愛する人への思いをうたった歌です。
逢坂山のさねかずらが・・・、
会って寝るという名を持っているのならば・・・、
さねかずらは、たぐれば来るように、
だれにも知られずに、あなたに会いに行く方法があったらよいなぁ・・・。
*さねかずら(つる状の草)
*定方(三条右大臣)は、和歌や音楽にすぐれていた、
上流の貴族でした。