こんにちは(^^)、
コンタクトが真っ二つに割れて、メガネッ子恭泉です。
心あてに 折らばや折らむ 初霜の
置きまどはせる 白菊の花
躬恒は、歌をぱっとつくる早づくりの天才でした。
ある朝、菊を折ろうと思って外に出ました。
そのときによんだのがこの歌です。
あてずっぽうで、折ったなら・・・
折ることができようか。
あたり一面に初霜が降りて、どれが霜やら菊やら・・・、
さっぱりわからない白菊の花を・・・
*早づくりの天才だった躬恒でしたが、いつまでたってもえらくなれず、
一生貧しさから抜け出せなかったといわれています。
有明の つれなく見えし 別れより
暁ばかり 憂きものはなし
忠岑はその人に夢中でした。その人と一緒にいると幸せでした。
ところがある朝、別れぎわに突然、その人は冷たい言葉を忠岑にあびせました。
あのとき、夜が明けたというのに、空には月が輝いていました。
別れた人を思いながら、この歌をよみました。
あのとき、夜明けの空に月が冷たく残っていたように・・・
あなたの態度は冷たかった・・・。
あのときからわたしは、夜明けが来るのがつらい・・・
夜明けが来るたびに、あのときの、あなたを思い出してしまうから・・・
ふられた朝を思う、別れた人へおくる歌です。
*身分の低い役人でしたが、古今集の撰者でした。