札幌市豊平区/菊水駅/学園前駅の書道教室🍁かえで書道苑

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三十一、三十二、三十三首目

こんばんは(^^)
明日から3連休の恭泉です。

明日は早速コンタクトを作ってきます。苦笑

三十一首目

坂上是則

朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに
吉野の里に 降れる白雪


是則が奈良・吉野へ旅行へ行ったときのこと。

ふと目が覚めると、あたりが、とても明るいのです。
是則は外へ出て、おどろきの声をあげ、歌ったものです。

ほのぼのと夜が明けていくころ、
外を見ると有明の月がさしているのかと思うほどに、
吉野の里に一面にまぶしいばかりの、
白雪が積もっていたよ。

*是則はけまりの名人で、けまり大会で、206回もまりをあげて、
大評判になったといわれています。



三十二首目

春道列樹

山川に 風のかけたる しあがらみは
流れもあへぬ もみぢなりけり

列樹は川のほとりで思わず目を見張りました。
流れの中で、もみじの葉が一枚二枚と重なり合って、
岩の間でせきとめられていました。

そこでこの歌をよんだのです。

深い山中の谷川に風がかけたしがらみ・・・
よく見ればはげしい川の流れもせき止めるほど。
水面いっぱいに散り積もったもみじだったよ。


*列樹は歌人としては有名ではありませんでしたが、
「風のかけたるしがらみは」という表現がたくさんの歌人たちに
とても気に入られ、この歌一首でとても有名になりました。



三十三首目


紀 友則
ひさかたの 光のどけき 春の日に
しづ心なく 花の散るらむ

友則がある春の日、うっとりと桜を見て読んだ歌です。

日の光がのどかに差している春の日に・・・
どしてこんなに心せわしなく桜の花は散っていくのだろう

*友則は紀貫之のいとこです。
醍醐天皇のお声がかかり、古今集を作っていましが、出来上がる前に病気で亡くなってしまいました。