札幌市豊平区/菊水駅/学園前駅の書道教室🍁かえで書道苑

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二十六首、二十七首、二十八首。

こんにちは、恭泉です。
相変わらず、ただひたすら百人一首を書いております。
いいのでしょうか・・・笑


二十六首目


貞信公

小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば
今ひとたびの みゆき待たなむ



藤原忠平(貞信公)は、宇多法皇のお供をして、
小倉山のふもと、大井川にでかけました。



そのとき、法皇が、
きれいなもみじだ!
うわさには聞いていたが、こんなに美しいとは知らなかったぞ!
わが子醍醐天皇にも、ぜひ、このもみじを見せたいものだ!

そんな、法皇のつぶやきを聞いて忠平(貞信公)が読んだのがこの歌です。



小倉山の峰のもみじ葉よ・・・
もしおまえに物のわかる心があるなら、
今度ここへ、天皇がいらっしゃるまで・・・
どうか散らないで待っておくれ・・・。


二十七首目


中納言兼輔

みかの原 わきて流るる いづみ川
いつ見きてとてか 恋しかるらむ


藤原兼輔中納言兼輔)は人のうわさでその人のことを知りました。



そしてうわさだけでその人を好きになり・・・、
いつかその人への思いがつのって・・・、
いても立ってもいられなくなってしまったのです。



そしてよんだのが、この歌です。



みかの原からわき出して・・・、
大きなうなりとなっていくいづみ川・・・、
その、いづみ川という名のように、
わたしはいつ見た(いつ会った)というので、
こんなに恋しいのだろう・・・。


二十八首目

源 宗于朝臣

山里は 冬ぞさびしさ まさりける
人目も草も かれぬと思へば



宗于(むねゆき)は、光孝天皇の孫として生まれました。
そのわりには出世できず、いつもめぐまれないことをなげいていました。


あるとき、宇多天皇に歌をおくったのですが、
天皇にはさっぱり意味がわかりませんでした。


みたされない思いの中で、宗于は冬の山里の情景を歌によみました。



山里はいつもさびしいが、
冬になればなおのことさびしさが身にしみる・・・
訪れる人もいなくなり・・・・
目をなぐさめた草もかれはててしまうと思うと・・・

*こんな宗于でしたが、三十六歌仙の一人に数えられる有名人。

*この歌は百人一首の中で、数少ない冬の様子を読んだ歌です。